陽の当たる坂道

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zoom RSS ロック母

<<   作成日時 : 2007/09/17 02:13   >>

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またまたお久しぶりの更新で、その間にトラバをして下さった方もいらして。感謝の一言です。
今回はこれまた久々の小説の感想です。やっと読み終わったんですけどね。

角田光代さんの「ロック母」というのを読みました。装丁が黒のカバーで結構目立ちます。
これまでに書いてきた短編の中で、まだ単行本には収録されなかったのを集めたもので。
内容もいろいろで、角田さんらしい「海外旅」ものや「死」が関わってくるものも結構あって。

どれが一番いいか?というのを答えるのが難しいけど「ゆうべの神様」がいいかなあ。
まさに暗い話で、ほとんど救われないようのない女子高生のマリコが主人公なんだけど、
毎日ケンカばかりしている、マリコの両親が「夫婦」であり続ける意味とか、
ウワサ話好きの花田さんの存在や(これがまた嫌な奴で…)唯一心を許せるガンジ。
そんないろいろな要素が物語にうねりを与えていて、結末は“ウワッ!”という感じだけど
マリコを中心とした人間関係、結構ドロドロしていてハマっちゃいました。

他にも表題作の「ロック母」での“都会への憧れと現実”みたいなのも良かったし
「父のボール」での“不幸のボール”が様々な人へ渡り歩いていく様の描き方もマル。
結構重い話なんだけどね。ラストの主人公が流した”涙”が何か救われたような。

こういう言い方もなんだけど、総集編のような”寄せ集め的な”一冊なのかな?と
そんな風に見られそうでも、実際にページをめくっていると全然そんな感じがしない。
とても読みごたえがあるし、相変わらず角田さんが描く心の動きはうまい。
読者の一人一人を共感させる場面が、きっとどこかにあると思います。

それとあとがきも面白いですよ。以前に芥川賞候補になった時の話が中心ですが。
あれがあって、今の角田さんが存在しているんでしょうね。人生って面白い。

ホント、久々に角田さんの作品を読んでとっても楽しかったです。読書の秋を先取り?
まだまだ夏の陽気だけど、早く本格的な読書の秋が来て欲しいですね。

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「ロック母」感想  角田光代
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